融雪剤やマイナス気温に強いケーブルの選択肢

寒冷地の場合は冬期間に積雪があった際には直ぐに解けてしまうことがなく、気温が低いことによりいつまでも残ってしまうことは普通のことです。

道路には融雪剤が散布されることもあり、特に国道や主要幹線道路は各自治体によって積雪の都度散布させています。一般家庭でも敷地内に融雪剤を撒くことも多く、ホームセンターを利用すると寒冷地ではどこに行っても販売されている身近なものです。雪を溶かす上では優れた商品ですが、融雪剤は金属を傷めてしまうという難点があります。

屋外にケーブルを設置しているような環境では、マイナス気温と融雪剤により、被害が出てしまう可能性も多く、薄いビニール塗膜のケーブルの場合は、内部の配線もダメージを受けてしまうこともあり得ます。対策ではケーブルを強化したものに変えることが基本です。実際にどのようなケーブルが相応しいかと言えば、ビニール素材は避けることが前提です。

もっと表皮が厚いゴム素材系が優れていると判断することができ、ゴム製でも天然ゴムよりも合成ゴムの方が耐性は強いとも判断されています。合成ゴムを使っていても、十分な太さを確保しているものを使うことも当然です。細くて薄い素材の場合は凍結後にヒビが入ってしまうことも想定できるので、厚めの素材で頑丈な合成ゴムを利用していれば問題は起きません。対象になるのは屋外の街灯用や、テレビアンテナからのケーブル、太陽光発電システムの配線などがあるので、寒冷地にお住まいの方は冬が来る前に対処することが必要です。