屋外の電気工事は太陽光に強い結束バンドの使用も重要

電気・水・ガスといったエネルギー資源は、人が快適に日常生活を送るために必要不可欠なものです。

そのため、事故や故障などによって供給が停止してしまわないように、供給システムを設置することが必要となります。そして、その中でも特に数多くの点に注意して設置されなければならないのが電線です。地中に埋められて設置される水道管やガス管とは違って、日本では電線は屋外に設置されることがほとんどです。屋外に設置されているということは、常に太陽光・雨・風などにさらされているということですから、設置する地域の気象条件に合わせた対策を施す必要があります。

ただ、電線は電気の供給機器ということで雨水対策だけが重要だと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、太陽光から受けるダメージは想像以上に大きいのです。電線に使用されているケーブルは、雨水など他のものが接触してショートすることを防ぐために導体が絶縁体で覆われているのですが、この絶縁体部分は太陽光からの紫外線や熱の影響で破損してしまう可能性があります。

そのため、電線に使用するケーブルは紫外線や熱に強い素材を使用しなければならないのです。また、これは電線を束ねている結束バンドにも同じことが言えます。結束バンドは直接電気の供給には関係ないため、紫外線や熱など太陽光対策をしていなくても問題ないと考える方もいらっしゃると思います。

ただ、結束バンドは長くて重さのある電線を支える役割を担っているため、紫外線などの影響によって破断してしまうと電線が自身の重みに耐え切れず断線してしまう可能性があります。ですから、電線の設置の際には使用するケーブルだけじゃなく、結束バンドまで素材にこだわって確実な対策を施す必要があるのです。それと同じく屋外での電気工事の際にも同じことが言えますので、屋外での電気工事はケーブルのみならず結束バンドにまで注意して作業を行うことが大切です。