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冬場の凍結防止剤とケーブルの塩害について

日常生活に欠かせない、いわゆるライフラインである電気や水道にガス及び交通網は、人々が生活を円滑に営む為には決して機能停止させてはならないものです。

ライフラインの中でも特に電気供給用の電線ケーブルは都会においては地下部への創設が積極的に進められていますが、まだまだ全国的には過酷な自然環境の影響を日々受けやすい屋外に設置されている物がほとんどであり、度重なる太陽からの紫外線並び太陽熱をはじめ、沿岸部等の塩害を考慮した対策が必須と言えます。

一見公共施設に限った案件のように見えて、実は一般家庭においてもケーブルについては十分注意しなければいけない事も多く、中でも沿岸部以外の道路に程近い住居に関して冬季に道路上に融雪を目的とし、主に凍結による車両の滑り事故を防ぐため一般的に広く用いられている凍結防止剤こそがケーブルへの塩害の元凶とも言われます。

凍結防止剤の主成分は食品添加物としてもお馴染みの塩化カルシウムという塩化物であり、その性質は大変水に溶けやすいものでケーブルだけでなくガードレール等鉄鋼部の腐食・劣化を促進し、アスファルトを含め道路やコンクリートからの凍結防止剤の浸透が内部の鉄部を腐食することが分かっています。近年は、鉄筋等凍結防止剤の影響を受ける鉄鋼材を全く使用しない地下ケーブル埋設用トラフを独自展開する企業もあり、これらは鉄道等主要交通網に続々と採用が進み塩害対策も日々進化を遂げています。

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